まきば線が1年で1番アツい!ゴールデンウィークの蒸気機関車運転が今年も行われました。
私たちがまだ糸魚川の東洋活性白土専用線で活動していた時から続く、羅須伝統のゴールデンウィーク運転。今年はこんな様子でした!
5月3日 3号機、9号機
4日 8号機、9号機
5日 1号機、9号機
お客さんの列が伸びてきた時や、機関車の灰落とし中にはホハ5編成も登場しました。また7号機が付いてプッシュプルとなった時も。
今回は9号機が毎日活躍。ポーランド国鉄の名盤が付いていたことから「マズルカ」という名前が命名されました。
メンバー関係筋によると、まきば線と何も接点のなかったポーランド銘板が付いたのは「たまたまあったから付けた」「銘板あるなら、機関車に付いている方がいいよねぇ」とのこと。
保線もバリバリやりました!やぎごや停留所からオメガカーブまで約40メートル、メンバーの若い衆が中心となって「タンパ突き」大会となりました。
列車が走行すると、その重さで線路は少しずつ沈んでいきます。ジャッキで線路を持ち上げ浮き沈みを調整し、タイタンパという機械で線路の砂利を枕木の下や周りに詰めていく作業です。
そして今回のトピック。インジャン・ジョー、ついに動いちゃった!!!!
2019年からレストアを開始した12号機インジャン・ジョー(1981年当会製造)。約30年前にまきば線に入線し何度か走りましたが、それから20年以上休車状態となっていました。20代の若手メンバー・ユタカ氏 & やましょう氏を中心に、2019年から整備が行われていました。昨年12月までに駆動系の修理や塗装は終わっていましたが、配管などの作業が間に合わず、まきば線まつりでは9号機に牽引されての展示となりました。
ユタカ氏によると、昨年から何も手をつけられていなかったので、朝の時点では動くはずはなかったそうです。しかし「今日中に動いちゃったりしないかなぁ」と思った羅須地人たちが結集。3日の蒸機運行の裏側、機関庫の中では配管作業が急ピッチで行われていました。羅須地人たちのノリと団結、恐るべし!
あっという間に組み上がり、水圧テストの後、夕方に火が入れられました。さすが竪型ボイラー、一般的な横位置の機関車型ボイラーに比べ熱の通りが良く、圧はみるみる上がっていきました。そして定圧となり、スロットルに手がかけられました、、、
その時の様子はこちら、メンバーのXの投稿です↓
「シュコシュコシュコ」と刻みの良い音を立てながら動き出しました!!!メンバー一同、歓声を上げて大喜び。蒸気が盛大に漏れているのは、排気の配管まで間に合わず、使った蒸気がそのまま出ているから、だそうです。
一時はこのまま朽ちていくもの、と思われていましたが、見事復活です。日本に竪型ボイラーの動態保存機がよみがえりました!
インジャンはまだ配管が全ては終わっていないので、またゆっくり付けていくとのこと。完全な状態で動ける日が来るのが楽しみですね。
(記事・管理人YS)