らす日記 「まきば線まつり」まとめ


 昨年2023年は羅須地人鉄道協会が創立されて50周年、まきば線も着工から30周年を迎えた年でした。そのことを記念し、2023年12月17日に「まきば線まつり」が開催されました。当ホームページやX(旧 Twitter)でも開催前にお知らせしましたが、このイベントは「まきば線で動かせる車両を全て動かしてみる」というもの。その様子を振り返っていきます。

 17日朝、羅須地人たちが起き出すと次々と機関車に火が入れられていき、朝10時に成田ゆめ牧場がオープンする頃には機関庫の前にずらりと並びました。

 普段の蒸気機関車運転日では2機程度しか火が入らないので、全ての動態機を一度に動かすのは初めてのことです。新潟県糸魚川市の東洋活性白土専用線時代に私たちのもとにあった機関車は3号機や6号機ですが、7号機GINGERや8号機BAMBINOなど、50年の間に仲間が増えましたね。

 朝礼で「今日もご安全に、ヨシ!」と掛け声がきまり、集まった大勢の羅須メンバーも気合が入ります。イベント運営にあたる羅須地人は糸魚川時代に活動していたメンバーから、近年になって入会した若手まで、過去最多の人数となりました。チームRASS、いざ出陣じゃ!

 そして13時となり、まきば線まつり開始。青空の下、最初のプログラムは「蒸気機関車のパレード」。

上段左から 3号機+6号機、7号機 GINGER、8号機 BAMBINO

下段左から 9号機+12号機 INJUN JOE(無火)、1号機、OSCAR

上から 3号機+6号機、7号機 GINGER、8号機 BAMBINO、9号機+12号機 INJUN JOE、1号機、OSCAR

続行運転で機関車がまきば線を1周しました。次々とやってくる様子はファッションショーのようでした。皆様はどの機関車がお好きでしょうか?

 パレードの後は客車を牽引して営業列車の周回です。7号機+8号機、3号機+6号機が交代しながら営業編成を牽引し、また1号機がホハ5を引きました。1号機はこの日動態復活後初めて乗客を乗せての走行となりました(1号機動態復活については前回の投稿をご覧ください)

 いい写真、撮れましたでしょうか? 大正時代の客車の雰囲気、味わっていただけましたでしょうか ?(写真は掲載の許可をいただいています。)

 客車列車の合間にも様々な列車が走りました。

 頸城鉄道のラキ1と9号機!今回にあわせ、現役時代に近い黒色に塗装が変わりました。また9号機も色々な部分が変化しています。以前とどこが変わったか、わかるでしょうか???

 ディーゼル機関車たちだって負けてない!立山砂防工事専用軌道の機関車「立山三兄弟」と、加藤製作所製5号機の引くナベトロ編成です。

ナンダコレハ??? 8輪ダンプに鉄道の車輪をつけた工事用車両、通称「ヤンマー」です。

沿線にはすごいカメラの列が、、、ご来場いただいた人数は、間違いなくまきば線史上最多となりました!

 ぐるぐると30本ほどの列車が走り、あっという間に2時間以上経過しました。そしていよいよクライマックス、、、

総勢8機の大重連です!!ウヒャ〜〜〜〜〜〜〜!!

 前からOSCAR、3号機、6号機、7号機 GINGER、8号機 BAMBINO、11号機 MUFF POTTER、9号機、1号機、ホハ5。手前味噌ながら、ジガジーサン(自画自賛)状態になってしまいます。すごいね〜、こんなのみたことない!

 全部火を入れたからには「全部繋げちゃおうぜ〜」といういつもの羅須地人たちのアイディアで実現した8重連列車。ぐるぐると2周まわりました。まるでヨーロッパの鉄道イベントのようですね。ドイツのドレスデンやポーランドのボルシュティンにも負けないか?!

 夕方15時。重連が終わり、機関車たちは切り離されて車庫に戻って行きました。蒸気を抜いて、まきば線まつり終了です!

 羅須地人鉄道協会50年の中では様々なことがありました。台湾の基隆炭鉱から機関車を里帰りさせたこと、糸魚川の東洋活性白土専用線に自分たちの手で鉄道建設を始めたこと、東洋活性白土の解散で糸魚川を離れなければならなくなったこと、そして「成田ゆめ牧場」という新しい活動場所を見つけたこと。活動は順風満帆ではありませんでした。成田のこの地に一本のレール、一本の犬釘から鉄道を敷き始め30年。このようなイベントを開催できるまでになったことは私たちにとって本当に幸せなことです。

 これまで活動を支援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。そして一緒に活動してきたメンバーの皆様、これからもよろしくお願いします!

【おまけ】

 通称「スピーダー」、まきば線まつりスタートと終了を知らせるため走行しました。カーバッテリーが電源。意外なことに、X(旧 Twittwe)上では大人気でした。

 次の50年はどんな珍列車が生まれるでしょうか???

(編集・管理人YS)


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