らす日記 JAM 国際鉄道模型コンベンション2024


 夏の恒例イベント、JAM 国際鉄道模型コンベンション(8月16日~18日)羅須地人鉄道協会は今年も参加しました!当日の様子を振り返ります。
 イベント前日の8月15日、成田から線路と機関車、客車を積んだトラックが到着。レールがポンポンと並べられ、JAMの時だけ営業する「ビッグサイト支線」開通です!年々作業が早くなっていきますね。

 今年持ち込んだ機関車は9号機 MAZURKA。なんと3シリンダーの機構を持っています。
 日本で使われていた蒸気機関車のほとんどは「2シリンダー」で車体の左右にひとつずつエンジン(ピストン)が付いています。3シリンダーはさらに車輪の内側にもうひとつエンジンを積んだ機構で、かつてヨーロッパを中心に流行しました。
 日本では戦前に国鉄C52形とC53形の2形式のみが導入されましたが、メンテナンスの難しさなどの問題でその後設計された機関車には続きませんでした。しかしその機構の美しさから今でも3シリンダーファンは絶えません。(管理人もC53の大ファンです🤤🔥)

 「当時の技術を自分でも再現してみたい!」と代表幹事T氏が意気込み、作っちゃったのがこの9号機。3つのシリンダーから排気されるので、煙突からはワルツのようなボッボッボッ、ボッボッボッ、という音が聞こえます。
 今年のJAMのテーマは「特急」ということで、「さくら」ヘッドマークを自作しました。ビッグサイト支線栄光の1列車、出発進行!

 以前のらす日記でも紹介しましたが、9号機がポーランド風の機関車となっているのは、まきば線にたまたまポーランド国鉄の銘板があったから。メンバーがポーランド蒸機を撮りに行った際入手したものだそうですが、「銘板は機関車に付いてた方がいいでしょ!」とのことで付けました。
 そして迎えた本番。16日は展示のみでしたが、17日と18日には圧縮空気で走行しました。ビッグサイト支線には機関車添乗も含め2日間で合計700名近くのお客さんにご乗車いただきました。

 今回持ち込んだ客車は若手メンバーのタニさん作、通称「タニ3号」。
 これまでタニさんは平トロを改造した2軸のオープン客車を何両か製作していました。「もっとたくさん乗れる客車を!」というコンセプトのもと、今回のために3号を製作。材料はカ◯ンズで調達し、9号機と色を合わせた「DIY客車」です。
 タニさんいわく、「形は千葉県内にある某人気遊園地の『鉱山SLトロッコ風ジェットコースター⚡️⚡️⚡️』を参考にした」そうです。ビッグサイト支線は平坦で決して暴走しませんが、お客さんにゆっくりトロッコの楽しさを味わっていただけたことでしょう。

また、今回は3気筒の9号機ということで、3気筒にまつわる特別展示も実施。車軸中央のクランクピン・通称“中ビク”の木型や予備シリンダーなども展示されました。また、停車している9号機の下回りを覗き込むアヤしい人々も発生、“3気筒首謀者”の代表幹事T氏はそれを見ながらニマニマしていたのでした。
 18日夕方に撤収し、ビッグサイト支線もまた廃線となりました。9号機 MAZURKAさん、初めての出張、お疲れ様でした。


 さて、この秋もまきば線では蒸気機関車の運行があります。9号機が今度は蒸気で走っているところを見たい!というそこのアナタ!もしかしたら走るかも知れませんよ!?

【秋の蒸気機関車運転日 日程】
9月15日(日)~16日(月・祝)、10月13日(日)~14日(祝)、11月23日(土・祝)、24日(日)

※どの機関車が動くかは当日になるまで未定です。通常は2両に火が入りますので、何度か来ればMAZURKAを見れるかも??? ちなみに最近は1号機、3号機、8号機BAMBINO、9号機MAZURKAが登場多めです。

(記事 : 管理人Y.S、A場)


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