「島 秀雄記念優秀著作賞」特別賞を受賞しました


 この度、鉄道誌『レイル』No.129(エリエイ出版部)で羅須地人鉄道協会メンバーの高橋卓郎さんが発表した記事「1号機〈活白ドコー〉動態復元の記録1999~2023年』が、鉄道友の会『島 秀雄記念優秀著作賞』の特別部門を受賞しました。
 島秀雄記念優秀著作賞はファンの皆様ならご存じ「鉄道友の会」が毎年1回、鉄道分野に関する優れた著作物または著作物に関わる功績を選定して贈る賞です。名称は、D51やC62の設計、東海道新幹線の実現など日本の鉄道に多大な功績のあった島 秀雄氏(1901~1998)の名前を冠したもの。大変名誉ある受賞に、朝からメンバー全員びっくりです!(鉄道友の会のリリースはこちら)
 受賞作品は一昨年の2023年に元 東洋活性白土1号機のレストアが完了したことを記念し、羅須メンバーの高橋さんが修復記録をまとめた記事です。高橋さんは当会が糸魚川で活動していた時代から活動の様子を丹念に記録し続けてきました。
 1999年に1号機がまきば線にやってきてから、ボイラー新造を経て実際に動き、2023年の「まきば線まつり」でお披露目されるまでの道のりが詳しく書かれています。
 以下は鉄道友の会のホームページより、受賞の選定理由です。

 『本記事は鉄道保存団体「羅須地人鉄道協会」によるドコービル系機関車の動態復元を記録したもので、冒頭で糸魚川の化学メーカーが保有していたこの機関車が鉄道趣味人に知られるようになり、やがて同機が同協会に移譲されるまでの経緯を紹介しています。
 後半では、同協会が20有余年をかけて実現した動態復元の過程を詳細に記録し、趣味的活動ゆえの苦労や、老朽車両の復元のハードルの高さを実例でわかりやすく解説しています。蒸気機関車のレストアで高い壁となるボイラや弁、走り装置の復旧に腐心したこと、また極力オリジナルを追求した工夫などが目を引き、鉄道を愛する集団の情熱が伝わってきます。
 同協会は2023年で設立50周年を迎えましたが、趣味の一環として鉄道車両を動態保存することで得られた様々な知見や技術は後世にわたる有用な財産といえます。鉄道愛好者の裾野を拡げる継続的な活動に敬意を表し、記事と活動を一括して特別賞に選定しました。


 高橋卓郎さんは「会の長年の活動が評価されたのだと思います。神様にまとめるチャンスをいただいたことに感謝しています」とコメント。また会のチャットでは27日朝から、1号機修復担当のメンバーにも「おめでとう!」のメッセージが送られました。

なお、選定理由にもあるとおり、今回の受賞は記事作成された高橋さんのみならず、1号機復元に中心となって尽力された“浜松組”の3人、山口さん、平田さん、石田さん、そしてそれを支えた羅須メンバーへの受賞でもあります。

そしてそれは、今回受賞のきっかけとなった『レイル』No.129で、定期刊行物部門で同じく『島秀雄記念優秀著作賞』に選定された『“ドコービル系機関車”と東洋活性白土1号機』という玉稿を発表いただいた宮田寛之氏をはじめ、当会の活動をご支援いただいている皆さまへの受賞でもあると思います。

皆さんのご支援に改めて感謝したいと思います。


『レイル』No.129は現在、好評につき多くのオンラインストア・書店で売り切れのようです。見かけた時にご覧いただけましたら幸いです!
 

 

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